破壊対策

破壊に対するリスク防御は、データのバックアップが最良の手段です。定期的なバックアップ処理により、重大な破壊事故から企業情報を保護しなければなりません。

データのバックアップ

データの定期的なバックアップ処理は、不慮の事故からデータを保護する最良のセキュリティ対策です。突発的な停電事故やウイルス感染、不正侵入によるサーバー破壊、あるいは担当者の誤操作によるデータ消去トラブルなどから、重要な企業情報を保護するために定期的なバックアップが必要です。組織的なバックアップ体制は、企業情報の資産価値を明確にした上で、担当者を任命し、義務化しなければなりません。
バックアップ処理の責務があいまいな状態であれば、それだけ重要な企業資産を瞬時にして失う恐れがあります。バックアップ処理も仕事の一部という認識が必要です。

商用電源のバックアップ

企業情報のデータ保護は、バックアップだけでは不十分です。コンピュータの動力源である電源供給に不備があれば、突発的な停電障害によるデータ破壊といった脅威にさらされます。具体的な対処方法としては、UPS（無停電電源装置）と呼ばれる電源システムや小型の自家発電システムを導入することで、突発的な停電障害から企業情報を保護できます。
また、重要度の高いコンピュータシステムに対しては、個別に小型のUPS装置を導入し、二重三重のバックアップ体制をとる場合もあります。電源障害への対策については、組織的、全社的なセキュリティ方針を明確にした上で、地域環境、ビル全体などを含めた網羅的な安全対策について検討しなければなりません。

セキュリティ保険に入る

電源のバックアップやデータのバックアップを行っていたにもかかわらず、予測困難な不慮の事故で、大切な企業情報が破壊または消去されてしまうケースが考えられます。このような不慮の事態に対するセキュリティ対策としては、セキュリティ保険があります。セキュリティ保険に加入すれば、重要なデータを消去した場合でも、データの修復に費やした費用を保険で賄うことができます。

施錠可能なマシンルームに設置

サーバーシステムの外的な要因による破壊事故から安全に保護するには、施錠可能なマシンルームに機器を設置し、入退出を制限します。特定の管理者以外、立ち入りの困難なマシンルームにサーバーシステムを設置することで、安定したシステム運用が可能です。