システムの障害はある日突然やってきます。障害に備えて定期的にシステムのバックアップをすることは、セキュリティの基本です。
代表的なバックアップ
一般的なバックアップ方法に
- フルバックアップ法
- 増分(Incremectial)
- 差分(Differential)
の3つがあります。
各方法のメリット、デメリットは以下の表の通りですが、毎日のバックアップ作業は増分/差分のバックアップを行い、週末・月末のバックアップ作業はフルバックアップするのが一般的です。いずれにせよ、しっかりとしたバックアップスケジュールを組み、定期的にバックアップを行うことが重要です。なお、バックアップ作業におけるデータの読み出し方法には、各ファイルごとにバックアップするファイル単位バックアップと、ハードディスクのセクタのイメージをそのままバックアップするイメージバックアップの2つがあります。
ファイル単位のバックアップには、システムを稼動しながらバックアップできるメリットがありますが、ファイル単位で読み出せないデータ(OS自身が利用するデータなど)があったり、どの時点の内容をバックアップしているのかが不明確になるデメリットがあります。
一方イメージバックアップでは、読み出せないデータがないため、そのままリストアすることによって完全に元の状態に戻すことができますが、増分/差分バックアップには使用不可能です。
バックアップ装置
- CD-R、DVD-RAMなどの光ディスクドライブ
- DDS-3、TRAVAN、AIT、DOTなどの磁気テープドライブ
- ハードディスクドライブ
- 外付けハードディスクドライブ
- 大容量USBメモリ
外付けHDDも低価格化がすすみ購入しやすくなっています。
フルバックアップ法 | 増分 | 差分 | |
内容 | OSやアプリケーションを含めシステムバックアップシステムバックアップする | 前回バックアップした状態から変更された部分だけをバックアップする | 前回フルバックアップした状態から追加変更された部分だけをバックアップする。 |
データの読み出し法 | ファイル単位でのバックアップ・イメージバックアップ | ファイル単位でのバックアップ | ファイル単位でのバックアップ |
メリット | システムに迅速に以前の状態に戻すことができる | バックアップの時間が短時間ですむ | バックアップの時間が短時間ですむ |
デメリット | バックアップに時間がかかる | システムを以前の状態に戻すのに時間がかかる | システムを以前の状態に戻すのに時間がかかる |
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