データリカバリーサービス

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ハードウェア自体のクラッシュや災害などの障害、設定ミスや操作ミスなどの人為的原因でファイル構造が破壊され、重要なデータが読み出せなくなったり、ディスクを認識できないといった重大な障害に陥ることがあります。このようなトラブルから復帰する方法に、ベンダーから提供されている「データリカバリーサービス」があります。

データを復旧するデータリカバリーサービス

ハードウェア自体のクラッシュや災害などの障害、設定ミスや操作ミスなどの人為的原因、ソフトウェアのバグ、ウィルスの感染などによってファイル構造が破壊され、ある日突然、重要なデータが読み出せなくなったり、OSが立ち上がらない、ディスクを認識できないといった重大な障害に陥ることがあります

。データの管理者にとっては泣くに泣けない状況です。ハードディスクの容量が増大した今日では、データ喪失のリスクも莫大なものになっています。顧客情報などの最重要データを喪失したら、企業の存亡にかかわりかねません。

直前までのバックアップがあれば最悪の事態は回避できますが、リストアして十分使い物になるデータかどうか、問題は簡単には解決しないのが実情です。

そこで、最後の手段として、セキュリティベンダーから提供されている「データリカバリーサービス」の利用が考えられます(最後の手段といったのは、当然のことですが、料金がとても高いサービスです)。このデータリカバリーサービスは、コンピュータのシステム上で利用できないデータを、再びシステム上でファイルとして認識できるように復旧・回収するサービスです。

データリカバリーサービスは、一般にドライブや記憶媒体の不具合をハードウェア的に修理することはできません。記録媒体内のデータを回収するため、ハードウェアを一時的に稼動可能な状態まで補修する場合もありますが、あくまでも障害によってデータの一部が失われたために、ユーザーが読めなくなった(ユーザーにとってはデータがすべて消失したようにみえる)媒体に記録されているデータを「吸い上げる」サービスです。

データ損失のリスク回避には

普段からデータ喪失の対策を行っていれば、トラブルにも落ち着いて対応できます。基本は、バックアップ装置で定期的にデータのバックアップをとることです。システムの保守をアウトソーシングしている企業の保守契約書には、必ず「データのバックアップはお客様の責任範囲です」という規定が盛り込まれています。

つまり、保守業者が作業中に誤ってデータを消失しても、責任は負いませんといっているのです(保守作業中にデータを破壊してしまう事例は結構あります)。またコンピュータの使用は、メーカーが推奨する環境で行うことが重要です(コンピュータは高温や高湿度、振動、填などを嫌います)。

ウィルス対策無停電電源装置(UPS )の導入も必要です。コンピュータの保証書にも書いてありますが、万が一異常な音やにおいなどが発生した場合は、ただちにコンピュータをシャットダウンさせましょう。つまり、やるべきことを普段からやっておけば、ほとんどのリスクは回避できます。失ったデータを再入力するには、とても時間と費用がかかります。やるべきことをやって、それでも障害が発生してしまったら(交通事故のようなものです)、データの重要性と自分自身でのリカバリー(再入力)コストを考慮の上、データリカバリーサービスの活用を検討するのがいいでしょう。セキュリティ保険と組み合わせたサービスもあります。

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