機密情報の保護には、情報の生成、保管、転送から破棄まで、終始一貫した総合的なセキュリティ対策が必要です。目に見えない情報の管理は、生成から廃棄まで徹底した情報セキュリティの管理体制が必要です。
データのバックアップ
データのバックアップは、コンピュータシステムを利用する仝利用者の基本的なセキュリティ対策です。PDAや携帯ノートパソコンを利用する場合でもデータをバックアップしておけば、ハードウェア故障や誤操作によるデータ消去といったトラブルから、重要なデータを保護することができます。
データのバックアップ方法としては、個々のクライアント側で外部記憶装置として外付けHDDといったバックアップ装置を取り付けてバックアップする方法もありますが、オフィスでパソコンを使っている場合なら、サーバーシステムの集中的なバックアップ対策が効率的です。
バックアップデータの管理
データをバックアップしたディスクなどの記憶媒体は、データをバックアップ後の保管方法や保管場所に関するセキュリティ対策を十分に検討しかナればなりません。データ消去からデータを保護しても、結果的に第三者が無断で取り出せる保管体制では、バックアップデータから企業の機密情報が漏洩します。
そのためにも、バックアップしたデータの厳格な運用管理を行い、不正な操作ができないようにしなければなりません。バックアップしたデータの保管場所は、信頼できる保管業者にアウトソーシングするか、社内にデータバックアップセンターを設立して保管を目的とした管理部門を設立する方法があります。いずれにしてもバックアップしたデータの安全管理を十分に検討する必要があります。
オフィスの電源対策
普段なにげなく使用しているオフィスの電源は、トラブルが発生しない限り、安全対策の対応が後回しにされる傾向にあります。しかし、最近のパソコン設置台数の増加とともに、電力消費の過負荷によるトラブルが発生しています。突然電源が落ちてしまったり、雷や自然災害による停電事故などの不慮の事故発生により、パソコンのデータが消去されたり、ハードディスクが破壊されるといったトラブルが発生しています。パソコンを利用するオフィスでは、電源のリスクに備えた対策が必要です。
電源障害のリスクを無視したパソコンの運用は、大切なデータを一瞬にして消去してしまう時限爆弾を抱えているようなものです。
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